デザイン理論を学ぶ目的は、自分のデザインに『客観的な根拠』を持たせ、作り手の意図を正しくユーザーに届けるためです。
頭の中にある「知識」を、具体的にどうやって形(Figmaやコード)にしていくのか。
デザインを「なんとなく」「感覚」に頼った作業にせず、「論理」を一貫させるための実務フローを解説します。
目次
1. 思考のフェーズ:ロジックの組み立て
ツールを触り始める前に、まずは「言葉」でデザインの方向性を決定します。
- 情報の優先順位を定義する: 「このページでユーザーに最もしてほしいことは何か?」を明確にします。これにより、要素の大きさや配置の根拠が確定します。
- デザインルールを言語化する: 「ターゲットに信頼感を与えるため、ベースカラーは紺、フォントは明朝体にする」といった、理論に基づく「制約」を書き出します。
2. 制作のフェーズ:Figmaによる設計図への「橋渡し」
次に、思考を視覚化します。
ここで登場するのが、デザインツール「Figma(フィグマ)」です。
- Figmaとは何か: Webサイトやアプリの「設計図(プロトタイプ)」を作るための専用ツールです。単に絵を描くのではなく、ボタンの反応や画面の切り替わりといった機能までシミュレーションできます。
- 数値で指定する: 「余白を広めにとる」という思考を、Figma上で「80px」という具体的な数値に置き換えて配置します。
- ロジックを固める: Figmaは「要素を等間隔に並べる」「ルールに沿って自動配置する」といった設定が可能なため、頭の中の論理を正確に形へ「橋渡し」することができます。
3. 実装のフェーズ:コードへの「橋渡し」
最後に、Figmaで作った設計図を、ブラウザで動く本物のサイトへと変換します。
- 構造を引き継ぐ(HTML): Figma上で「情報のまとまり」として整理したグループ構造を、そのままHTMLのタグ構造(
sectionやdivなど)として組み立てます。 - 数値をそのまま適用する(CSS): Figmaで設定したフォントサイズ、色、余白の数値を、正確にCSSの数値として反映させます。
理論から実装までを「論理」でつなぐ
実務におけるデザイン制作とは、以下のステップを論理でつないでいく作業です。
- [ 理論 ] を [ 言語化 ] する(思考)
- [ 言語化 ] されたルールを [ 数値 ] にして配置する(制作)
- [ 数値 ] を [ コード ] に書き換える(実装)
この流れに一貫性を持たせることで、あなたの作るデザインは、誰が見ても納得感のある「論理的な成果物」へと仕上がります。
