情報を殺す「均等な余白」の落とし穴。近接を意識したマージン設計

TH01-03

デザイン初心者の方が陥りやすい落とし穴があります。

それは、すべての要素の間隔を「20px」や「30px」といった同じ数値で揃えてしまうことです 。

一見、きれいに整っているように見えますが、実はこれが情報の伝達を妨げることになってしまっています 。

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なぜ「均等な余白」がいけないのか

すべてが同じ距離で並んでいると、人間の脳は「どこが情報の区切りなのか」を瞬時に判断できなくなります

  • 均等な配置: すべてがバラバラ、あるいはすべてがひとつの巨大な塊に見える 。
  • 強弱のある配置: 視線が動いた瞬間に「これはタイトル、これは本文、ここからが次の話題」と構造が頭に入る 。

余白に強弱がないデザインは、句読点のない文章を読まされているのと同じストレスをユーザーに与えてしまうのです。

マージンを「3段階」でルール化する

実務で迷わないためには、余白を「感覚」ではなく「ロジックに基づく3つの役割」で使い分ける必要があります

スクロールできます
余白の種類役割具体的な対象
小(要素内)セットとして認識させる見出しと本文、アイコンとラベル
中(要素間)繰り返しの区切り記事カード同士、リスト項目同士
大(セクション間)話題の切り替えサービス紹介から価格表への遷移など

ロジックを数値化する「8pxグリッド」の推奨

「小・中・大」を何ピクセルにするか迷ったときは、8pxの倍数で設計することをおすすめします

  • 小:8px(密接な関係)
  • 中:24px(明確な区切り)
  • 大:64px(コンテンツの大きな転換)

このように「大は小の数倍」という明確な比率を持たせることで、画面全体に論理的なリズム(反復)が生まれます

余白は「数値」で管理

「なんとなく空いているスペース」をなくし、すべての余白に「情報の親子関係を示す」という役割を持たせましょう

20pxの均等な余白を捨て、8pxと32pxを使い分ける。

それだけで、デザインから「素人臭さ」を消すことができます。

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